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福島  「とり政」

記憶とは、美化されるものだという。
ときがたつと嫌で別れた男だって、「いい人だった」って風に。
怒った私から生卵を投げつけられた元彼だって、美化が加えられて、私のこと「(球筋の)いい女だった」って思っているはず。

味覚もそうみたい。
この間、中目でモツ鍋を食べたとき、おいしいのになんだかしっくりこなかったのは、きっとモツを初めて食べた「とり政」の記憶があったせい。実家に帰ったときに、妹と寄ってみました。
福島  「とり政」_a0021179_034956.jpg

お野菜がモッコリもこみちです。
自分の記憶の中の味とは少し違うんだけど、やっぱりおいしい。
ついでにお店によく通っていたときのことを思い出して、懐かしくなりました。

10年近く前の「とり政」は、お店のおじさんが怖くて、若者を寄せ付けない雰囲気でした。注文も恐る恐るタイミングをみてしていた記憶があります。(あれ?こっちの記憶は美化されてないぞ)
仏頂面のおじさんは変わらずだけど、息子さんに主導権を渡し、メニューも客層も変わった店内で妹と盛り上がりました。

新生児室にいたおサルちゃんだった妹と一緒にお酒を飲めるようになって、かわいくてしようがない。実家に帰ると、うっとうしいくらい私とお酒を飲みたがる両親の気持ちがわかります。姉のことも大好きだけど(だんなさんに取られたけど)、ほんとしみじみ姉妹っていいなあって。

妹の成長ぶりをさらに目にすることに!!
閉店まで粘り、運転代行で帰ることにした私たち(田舎には代行があるんです)。
妹が巧みに福島弁を操り、料金交渉をしてくれて、おねえちゃん感動しました。
でも、福島弁があまりにナチュラルで、おねえちゃん半泣きでした。
by takakottipotti | 2005-08-31 01:33 | うつくしま福島